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クローズアップ 船上でのさまざまな散骨方法

散骨・海洋葬において、もっとも重要なセレモニーは故人の遺骨を海に還す船上での「散骨」です。じつは船上での散骨方法もさまざまで、散骨施行会社によって違いがあります。ここでは船上での散骨方法をいくつかご紹介します。

水溶性の袋に納めた状態で海へ散骨

※写真提供:清蓮

現在一般的に取り扱われているのが水溶性の紙袋に粉骨した遺骨を入れて、袋に入れたまま海へ散骨する方法です。水溶性の紙は海に還る環境素材で、素材によっては海へ散骨してすぐに袋が溶けて海中で遺骨が広がっていく様子を見ることができます。風で遺骨が飛ばされることもありません。散骨施行会社によっては遺骨を入れた袋に遺族が故人へのメッセージを袋ごと書き添えて散骨をおこなっています。

粉骨した遺骨をそのまま海へ散骨

紙袋に入れたパウダー状の遺骨を袋から海面へ注ぎ込むように散骨します。粉骨した遺骨はビニール袋に入れてしまうと静電気で袋に付着してしまうので、通常は紙袋に納めます。合同散骨など他の遺族と一緒に散骨するときに海風で遺骨が飛ばされないよう配慮して、独自に風除けの筒を用意している施行会社もあります。遺骨は散骨後すぐに白く海面に広がっていきます。

特別な骨壺に納めた状態で海へ散骨

※写真提供:サン・ライフ

最後に水溶性の骨壺「シェルアーン」に粉骨した遺骨を納めて海へ散骨する方法をご紹介します。こちらは直径約50cm、厚さ約15cmという大きさの貝殻の形をした水溶性の骨壺です。遺骨を納めたシェルアーンを遺族数人で持って海へ流します。シェルアーンは献花の花びらとともに数分間海上を漂い、海底に沈んでいく姿を見届けてから船が帰航します。


粉骨した遺骨の重量は、成人男性でおよそ2kg程度になるといわれています。見送る遺族の人数分に分けて紙袋に納めて遺族全員で散骨をおこなう方法が一般的ですが、散骨施行会社によってその方法はさまざまなので、実際おこなう散骨方法を散骨施行会社へ確認してみるのも良いと思います。このような問合せにしっかりと対応できる散骨施行会社がおすすめです。

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