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クローズアップ 「ライフサポートするが」委託散骨乗船レポート

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少し肌寒くなってきた11月初旬の駿河湾。今回は牧之原市で海洋散骨をおこなっている「ライフサポートするが」の委託散骨の乗船取材で御前崎市のマリーナにやってきました。前回訪問したときは天候不良で欠航という残念な結果でしたが、今回は無事乗船できました。

ただ絶好のコンディションというわけではなく、乗船取材で初めて海と自然の力強さを感じました。当日の様子をレポートします。

少し雲の多い御前崎、マリーナはとても穏やか

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川崎市内の自宅から車で3時間少々、御前崎にあるマリーナは雲間から注ぐ陽射しが穏やかで落ち着いた雰囲気でした。すでに準備を始めていたライフサポートするがの代表、山崎さん。40フィートの大型クルーザーは思った以上に高さと横幅があって安定感があります。船内も10名がゆったり座れるくらいの広さです。

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これだけの大きさの船を使用している理由はマリーナから外に出た時にすぐに身をもって感じることになるのでした...。

献花と遺骨の写真撮影後、いよいよ出発

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山崎さんは用意してあった生花を丁寧に花の部分と茎を切り分けていきます。ご遺骨と献花を籐のかごにあしらって故人の名前を記した札と一緒に並べて写真を撮影します。ご遺族への報告に使用するので、一つひとつ丁寧に写真を撮っていきます。

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いよいよ出港です。マリーナの海の色が予想以上に淡いグリーンで、南国リゾートの海のようでした。船はゆっくりと防波堤を抜けて外海に向かいます。するとどうでしょう、そこにはマリーナとは全く違う駿河湾の姿がありました。

大きくて強い波がゆっくりと

外海に出ると大きなうねりと波が船を襲い、かなり高さのある2Fデッキに波しぶきがかかります。東京湾、相模湾、大阪湾、瀬戸内海などとは表情が全く違う海に、立っているのがやっとの私に山崎さんが「午前中よりはまだ落ち着いているかな。」とひとこと。今日の波は比較的落ち着いているという話にあらためて驚きました。

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マリーナでは予想もつかない強い波で海がへこんで見えます。このサイズの船でこれだけの波を受けているのですから、これまで取材で乗船させてもらってきた船ではきっと太刀打ちできないでしょう。

心地よく揺れるデッキで散骨

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散骨ポイントに到着するとGPSの画像を撮影します。その後アフターデッキに移動して委託散骨をおこないます。エンジンを止めて停泊している船は、ゆっくりと時折大きく船を揺らします。ただ船が走っているときと違い、自然に身を任せるというか、なんだか心地よい揺れに変わっていました。

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視界に船が1隻も見えない洋上で行う海洋散骨は、純粋に故人が自然に還る瞬間です。遮るものがなくただただ美しい駿河湾に故人がゆっくりと同化していく姿は、まさに自然への回帰を想起させる無の儀式のようでした。そして淡く青い海に献花の花びらがゆっくりと力強い波に揺られていきます。

うみと自然の美しさに魅了されて

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遠くに広がっていった花びらに雲間から秋の陽射しが注がれています。心地よい波のリズムと穏やかな陽射しが、まるで自分が自然の一部になったような感覚にさせてくれます。はじめはその波の強さに驚いた駿河湾でしたが、いつの間にかその強さと優しさに心を奪われていました。

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「そろそろ戻りますよ。」山崎さんのひとことで船が再び動き出します。御前崎を出発して焼津、清水、三保の松原近くでの散骨を希望されるご家族もいらっしゃるようで、富士山を望む駿河湾海洋散骨の人気がうかがえます。雄大な富士山を眺めながら自然に還っていく。それを望む故人の思いが、少し分かったような気がしました。


「母なる海」を感じた乗船取材は今回が初めてでした。ゆっくりと力強く優しい海。生命の源であることをあらためて教わったような気がします。今回念願の駿河湾、海洋散骨の取材をさせていただいたライフサポートするがの山崎さん、有難うございました。

ご協力いただいた散骨施行業者

ライフサポートするが
残された方に寄り添い想いに応えて。富士山の麓、駿河湾で心のこもったお別れを、1級葬祭ディレクターのスタッフがご案内いたします。
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