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散骨業者取材記千風堂

東京都大田区矢口、東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩3分程度の商店街の中にある創業7年目の葬儀社、「千風堂」にうかがいました。ガラス扉から中の様子を見ることができ、気軽に相談できる雰囲気がよい葬儀社です。

Q:散骨・海洋葬を始めたきっかけは?

お線香の香りが落ち着く、明るい店内。

以前、霊園の紹介や墓石の販売をしていたとき、お墓を作って埋葬することが非常に高額であるということを経験しました。その経験から、若い方が喪主となった場合でも散骨・海洋葬であれば比較的にリーズナブルに実施できるのではないかと思い、取り扱いを始めました。

Q:散骨・海洋葬で心がけていることは?

船に乗られた経験がある方は別として、船は思った以上に揺れることが多いので酔い止め薬の服用をお勧めしています。同時に履物もかかとが低いスニーカーなどをお勧めしています。また晴天であっても強風時には運行会社の判断により実施を中止する必要があることを事前にご案内しています。
そして一番心がけていることですが、お客様の案内と安全に熟知した旅客免許を所有する会社の船を使用し、お客様のための保険に加入していることを大前提にしています。お客様は他社と価格を比較されると思いますが、これだけは価格以上に大切なことだと考えていただきたいです。

Q:今まで実施した散骨・海洋葬のなかで印象に残っていることは?

どのお客様の場合もさまざまな事があり、それぞれ印象に残っていますが、埋葬先についての問題があり、散骨・海洋葬の実施を決めたお客様のケースで、喪主様が遺骨を手元に残すことは自分の親族がその後の扱いに困ることもあるだろうと思われて、遺骨のすべてを散骨されたことがありました。ご遺族にはそれぞれの思いがあることをあらためて感じました。

Q:千風堂の散骨・海洋葬の特長を教えてください。

店内でもご相談可能です。

お亡くなりになられてから葬儀まで、すべてにおいて私を含め当社スタッフがご葬家とお会いして話をしてご要望をうかがっています。散骨・海洋葬についても運行会社に丸投げするのではなく、当社スタッフが必ず乗船して実施しています。おかげさまで過去葬儀をおこなった親族の方の葬儀などリピーターも多くなっています。有難いことではありますが、ご遺族として出合った方とのお別れはとても悲しいことですね。

Q:最後に散骨・海洋葬を検討されている方へメッセージをお願いします。


「手元供養品」ご遺骨の一部をペンダントなどに。

散骨・海洋葬にはメリット・デメリットがあります。ご遺骨をすべて散骨してしまえば何も残りません。ご遺骨の一部を手元供養品というかたちでペンダントなどに残すこともできますが、それを将来どのように受け継いでいくのかなどを決めておく必要もあります。故人がなにを望んでいるのかを第一に、ご家族で十分に話し合って実施していただきたいです。当社としては今後自然環境に配慮した散骨・海洋葬をめざして取り組んでいきますので、お気軽にご相談ください。

インタビュー後記

「人が好き」とおっしゃられていた通り、とても話しやすく温かい人柄の田邊代表でした。リピーターが多くなってきていることがとても悲しいとお話しいただいた時、目に涙を浮かべられていたのはとても印象的でした。

プロフィール

千風堂:有限会社オフィス未来
代表:田邊 早苗(たなべ さなえ)
東京都出身
17年間にわたり葬祭関連業界に従事、2005年オフィス未来を設立。ご葬家とのコミュニケーションを第一に女性の感性を活かした心のこもった葬儀を施行。
趣味は茶道、映画を観たり、ペットと遊ぶこと。

【基本情報】
住所:〒146-0093 東京都大田区矢口1−11−6

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