散骨後、施行業者から散骨証明書とともに散骨地点の緯度経度を知らされることが多いと思います。 緯度経度をもとにその場所へ行って故人を偲ぶことも出来ますが、陸地が見える場所で散骨を行った場合は、陸上の建物や橋など目印になるものをみとめて、海上でのだいたいの位置を把握しておくと、次回海上を訪れて散骨場所にお参りするときの目安になります。
散骨施行会社では散骨場所で故人を偲ぶメモリアルクルーズを請け負っている会社もあります。 散骨後、一周忌や三回忌など特別な日に散骨場所へお参りしたいというご家族の希望にこたえています。 メモリアルクルーズには、個別に船をチャーターして、散骨した緯度経度の場所へ向かって行き故人を偲んでお参りする場合や、他のご家族と合同のメモリアルクルーズを募集する場合があります。
前者は日程も向かう先も自由に設定出来ますが、船1隻分のチャーター料が必要になります。
合同で行うメモリアルクルーズは参加する家族数にもよりますが、それぞれの家族が行った散骨場所を回る場合や、それぞれの家族が行った散骨場所の近く一か所で一緒に弔う場合などあるようです。
※「メモリアルクルーズ」は(株)ハウスボートクラブの登録商標です。
散骨した海によっては、近くを遊覧船が通っているところもあります。そういう場所であれば遊覧船に乗船して散骨をした海の近くで個人を偲ぶことも出来ます。
遊覧船は定期的に船が出船していることと、比較的安い費用で海へ出られるメリットがあります。ただ、遊覧船の場合、周りは観光やレジャー目的の人がほとんどなので周囲の人たちへの気づかいは必要です。
散骨場所から陸地が見える場合は、その陸地から散骨場所の海へ向かって手を合わせるのも良いでしょう。 散骨施行会社でその海域を熟知している会社の場合、陸地から故人を偲ぶときにはどこへ行くのが良いか教えてくれるでしょう。