2015年2月、東京都江東区住吉に移転したブルーオーシャンセレモニー(ハウスボートクラブ)が東京エリアで初となる終活コミュニティカフェ「BLUE OCEAN CAFE」をオープンしました。ここ最近、終活のイメージはすっかりポジティブなものになりました。その象徴でもあるこのカフェは「生き方」「逝き方」「活き方」を考える、をコンセプトにしたまったく新しいカフェでした。参加したプレオープンイベントの様子をレポートします。
【追記】
BLUE OCEAN CAFE(ブルーオーシャンカフェ)は2022年6月末をもって閉店しています。記事は取材当時のものになります。
入口や店内に開店祝いの花がたくさんありましたが、外観も店内も「海の家」のような明るい雰囲気です(まだ肌寒い季節ですが...)。終活というよりは普通のおしゃれなカフェではないか。と思いましたが、店内をよく見ると、なんとショーケースに手元供養品が飾られています。ここではコーヒーを飲みながらミニ骨壺を選んだり、終活に関する本を読んだりすることができるのです。きっと来店した方は終活について多くの情報を得ることができるでしょう。もちろん、散骨・海洋葬の資料も設置されていました。また壁に掛けられた大画面のモニターでは、終活に関する映像が流れています。
アロハのユニフォームで接客するスタッフのみなさんや、ブルーと白を基調にしたまるで海の家のような明るい店内で、終活に関するものが陳列されていることに、まったく抵抗感がありません。手元供養品がこれほど身近に感じられる場所はこれまでなかったのではないでしょうか。それもそのはず、じつは店舗スタッフのほとんどが「終活カウンセラー」の資格を持っているそうで、いつでも気軽に終活の相談ができる雰囲気が店内にあるのです。
店舗スタッフと同じアロハシャツ姿のハウスボートクラブ村田ますみ社長(当時)より開店の挨拶がありました。「訪れる人が、誰でも輝ける場所」を皆さんとともに作っていきたいという思い、これから終活に関するセミナーや、「坊主BAR」(お坊さんと話ができるバー)などのイベントを積極的に開催していくという展望を話していました。これまでにない新しい事をスタートさせた村田社長の決意と思いが伝わる挨拶でした。招待客のみなさんはハウスボートクラブの事業とかかわりがある方々という事もあり、店内はこれからも応援していこうというあたたかい雰囲気に包まれました。
当日はスタッフの最終ロールプレイングを兼ねており、カフェメニューの試食もさせていただきました。私は「サーモン&クリームチーズサンド」をいただきました。またデザートに「アサイーボール」をいただいたのですが、人生初のアサイー体験でした。美容と健康に良いそうですね。その他カフェメニューが豊富にあって、たびたび訪れてもメニューに飽きることがなさそうです。さらにお店の特長として、海のクロレラとも言われている「ナンノクロロプシス」(海の植物プランクトン)を使ったスイーツがありますが、個人的には不定期で提供される船長オリジナルの「船長MESHI」が気になります。終活はさておき、食事や喫茶を楽しみたいという方にも十分満足できる内容でした。
正式オープン後も取材が続き、注目されているBLUE OCEAN CAFE。これから終活を考える人たちにどんな情報を発信していくのか楽しみです。そして散骨・海洋葬についてもっとたくさんのことを知っていただける場所になってほしいです。「逝き方」を考えることは、今を「活き活き」と「生きる」ことにつながります。自分らしい3つの「いき方」を見つけることができるカフェ。みなさんも一度訪ねてみてはいかがでしょうか。