船にはいろいろな形がありますが、海洋葬を行うのに適したスタイルの船とそうではない船があります。船だけではなく、船の運航にかかわるスタッフの技量も大きく影響します。
次のポイントを参考にしてみてください。
散骨・海洋葬を行う場合、陸地から離れた人目につきにくい海上で行うことが適切とされています。港から出発して目的地まで20分〜40分位で到着する船足(速さ)をもつ船を選ぶことが必要です。
海洋葬はご遺族がそろってセレモニーを行います。そのため出席者が一同に集まってセレモニーが行える広いデッキを持った船を使用することをお薦めします。釣り船のように船体が長いだけの船ではなく、横幅も広い安定感のある船が良いでしょう。
船の運航は安全が第一です。船に同乗して散骨・海洋葬を行う場合は、旅客不定期航路事業許可(13名以上の旅客定員を有する船舶)を受けている、または人の運送をする内航不定期航路事業届出(旅客定員が12名以下の船舶)を済ませている船舶に乗船しましょう。 不定期航路事業の許可取得、届出を済ませている船は、十分な整備はもとより、運航にかかわるスタッフの経験も豊富で安全管理に十分な配慮が行われているので安心です。
天候によって船の出航が取りやめとなるやむを得ない状況もありますが、一番大切なのは安全に散骨を行なうことです。散骨を希望する海域(季節・天候による海流や波の様子など)に詳しい船舶業者を利用する散骨業者を選びましょう。
※航行の安全に対する考え方、取り組み方は散骨業者によってさまざまです。ここにご紹介している内容をすべて満たしている散骨業者だけが安全ということではありません。ご不明な点は散骨業者へ直接お問い合わせいただいて、ご納得いただいたうえでご希望に合った散骨業者をお選びください。