ホーム 散骨業者取材記 グレートフル

散骨業者取材記グレートフル

グレートフルの木村さん

広島県呉市で海洋葬を行っている、グレートフルの木村さんに散骨・海洋葬ネット事務局までお越しいただきました。今回は初めて事務局でインタビュー取材を行いました。現地の写真を織り交ぜながら、グレートフルの海洋散骨についてご紹介します。

Q:散骨・海洋葬を始めたきっかけは?

グレートフルの自社船舶

設備工事関係の会社を運営している現在の代表が呉市内で偶然、九州で海洋散骨を行っている会社の社長と出会い、海洋散骨の話を聞いたことがきっかけです。呉は海に関わる人が多い土地なので、散骨に興味を持った代表が2020年に株式会社SEIKOU企画を立ち上げました。

私は代表から相談を受けてホームページ制作やサービス開始の準備をお手伝いしていたのですが、2021年2月にグレートフルがオープンしてからも海洋散骨と墓じまいの担当として、この仕事に関わっています。

Q:散骨で心がけていることは?

海洋散骨の様子

ご家族のお話、背景をよく聞いて、私たちが提供できるサービスに活かしていくことです。ご遺骨の引取りや電話でお話をする時に、散骨を選択された経緯や希望されている見送り方など、なるべく自然にお聞きするようにしています。

大切な人の最期を語るご家族の話からは、たくさんの大事なことが分かります。それをただ聞いて終わりにするのではなく、散骨ポイントや航路の選択など、お客様に合った海洋散骨サービス提供に結び付けることで、喜んでいただけるように心がけています。

Q:今まで実施した散骨の中で印象に残っていることは?

瀬戸内海に広がる花びら

先日ご利用いただいたご家族の話ですが、偶然が重なった1日でした。お忙しいご遺族3家族の予定がちょうど揃った日、散骨を行うことを決めた日がなんと故人様の命日だったのです。ご家族のみなさんも驚いていました。

そして散骨の当日も印象深い出来事がありました。散骨の直前、船の前をスナメリクジラが顔を出して泳いで行ったのです。私はクジラが出てきてくれたことに、きっと何かの意味があるに違いないと思い、スマートフォンを使ってその場で検索したところ、アメリカ先住民の間でクジラは「永遠の愛」を意味していることを知りました。

夕暮れの瀬戸内海

クジラが「永遠の愛」を意味するということをご家族にお伝えしたところ、とても感慨深く喜んでおられました。後日いただいたメールにもクジラのことが書かれていて、私たちスタッフも良いお別れをご提案することができたと喜んでいました。

Q:グレートフルが行う海洋葬の特長を教えてください。

献花をする木村さん

自社スタッフ、自社粉骨、自社船運航。すべて自社で完結できるところです。乗船散骨に必要な内航不定期航路事業の許可も取得しており、より安全にご利用いただけるよう散骨向けの乗船保険にも加入しています。自社船運航なので散骨実施の予備日を第3希望まで設定いただくなど、スケジュールの変更にも柔軟に対応しています。

また、散骨ポイントについても行政機関に事前相談するなど、周辺環境への配慮にも気を配っています。その姿勢を評価いただいて、現在は防衛省と提携して自衛官の方を対象に、海洋散骨を希望される方のお手伝いをしています。

Q:最後に散骨・海洋葬を検討されている方へメッセージをお願いします。

インタビューに答える木村さん

私たちグレートフルでは、最幸(さいこう)のお見送り、最幸な人生の終わり方を提案できるよう、ご家族のお話をしっかり聞くことを大切にしています。「最高」ではなく、最も幸せであることを意味する「最幸」を目指して、みなさまに喜んでいただけるサービスを提供して参ります。ご相談お待ちしております。


海洋葬、海洋散骨サービスの他に墓じまいも取り扱っているグレートフル。木村さんのお話しから、とても細やかな対応をしていることが伝わってきました。2022年7月現在、呉から出港している散骨業者はほとんどありません。呉から瀬戸内海への散骨を希望される方のために、これからもより良いサービスを提供し続けて欲しいです。

プロフィール

木村さん

グレートフル(株式会社SEIKOU企画)
木村 尚義(きむら ひさよし)
広島県生まれ
地元の呉市で企業コンサル、WEBサービスを行うなかで、現在の代表からSEIKOU企画の海洋散骨事業について相談があり、グレートフルの立ち上げを担当。現在は代表と二人三脚で海洋散骨と墓じまいの専門サービスを提供している。

【基本情報】
住所:〒737-0934 広島県呉市焼山政畝2-5-12

グレートフル 詳細ページへ

ホーム 散骨業者取材記 グレートフル

Pick up