2008年の設立以来、東京湾・相模湾で多くの散骨・海洋葬を実施している「散骨クルーズ」運営会社、株式会社清蓮の眞如社長と眞如 匠馬さんに、週末以降の施行準備でお忙しいなか、横浜市戸塚区のオフィスでお話を伺いました。
実家がお寺の家系だったこともあり、年齢を重ねるにつれてお墓問題について相談を受けるようになりました。自分にもごく身近な問題として、費用がかかるお墓よりも自然葬が良いのではと思い、いろいろと調べてみたのですが、自分が思い描くサービスが見つからず、また当時は非常に価格が高いか、極端に価格の安い施行業者が多かったので、自分の事業としてご遺族に満足いただけるサービスを適正な価格で提供できるか、実際に船に乗り必要なサービスにかかる費用を細かく計算して、これならば自分の思い描くサービスの提供が実現できると思い、この仕事を企画して始めました。
まさしく「安心・安全」ですね。散骨・海洋葬で船に乗られる方が、何もなく下船でき、かつ散骨して良かったと思っていただけるよう最大限心がけています。散骨は故人を見送るという意味ではたった一度の大切なセレモニーです。乗船されるすべての方が船好きというわけではありません。船に弱い方は不安を抱えながらも故人を見送りたいという思いから乗船されます。そのような方に心を配り、皆様によろこんでいただけるよう、時間・船にこだわることが私どものような専門会社の大切な仕事だと思っています。また1時間程度の航行で思いを形にしていただけるよう、事前の打ち合わせを入念に行うことも心がけています。
ご遺族が下船されるときの笑顔、「楽しかった、とてもよかった」といって握手してくださる姿、何度経験しても感動は変わりません。私たちのコンセプトは「思い通りに」「こだわりの散骨」なので、皆様からいろいろなご要望があります。時には80人近くの乗船者で合唱をしたり、バンドやクラシックの演奏をしたり、とにかくいろいろな趣向を凝らして皆様が思い思いに故人を見送られているのが印象的です。なかでも散骨に大反対だった故人のご親族が船上で詩吟を詠んで、最後に私たちに「良い式だった」と言っていただいたことはこの先も忘れることはありません。
当社が手作業で異物を取り除いた遺骨の入った水溶性の袋に、ご遺族の皆様にメッセージを書いていただいています。当社の水溶性紙袋は、海水に触れたらすぐに溶ける素材を採用しています。水面に広がるご遺骨がご遺族のメッセージとともに海に広がる姿は印象的で、皆様に喜んでいただいております。また、当社は手元供養品にもこだわり、メーカーとしてオリジナル商品の開発を行なっています。プライベート散骨をご利用の方に差し上げておりますが、こちらもご好評をいただいております。
種類豊富な手元供養品
とにかくご家族と相談して、よくよく考えて決めてもらいたいです。散骨してしまえば後悔しても元には戻りません。ご遺骨の粉骨や手元供養品についても、正しい情報を集めてご検討ください。検討した結果が当社以外の施工業者でも構いません、お客様が十分納得できる施工業者を選んでいただきたいです。
ご遺族に「思い通りに」「こだわりの散骨」をしていただけるよう市場調査、研究をおこない、満足できるサービス・価格にこだわる姿勢が印象的でした。自信を持ったサービス・価格で散骨・海洋葬を施行していくことで、散骨の素晴らしさが伝わり、今後多くの方に支持される葬送になるのだろうと実感しました。
株式会社清蓮
眞如 匠馬(しんにょ たくま)
散骨コーディネーター
アメリカ留学を経て清蓮に入社。 同世代に葬儀や散骨についてもっと考えてもらえるような機会を作っていけるよう 業務を通じてさまざまな取り組みをおこなっている。 趣味はバスケット。
【基本情報】
住所:〒244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4170 高橋ビル1階