静岡県内に7店舗を展開する(取材当時)、お仏壇のやまきを訪問しました。沼津出港の合同散骨・委託散骨の施行を終えた焼津店/自然供養部の植野さんにお話を伺いました。取材には同じく自然供養部の成瀬さんと船長の片岡さんにも同席いただきました。
仏壇・仏具、お墓など葬儀後の供養を幅広く取り扱うなかで、自然葬などのお墓以外の需要に応える必要があり、また自宅で保管されているご遺骨の新しい供養のかたちとして、お客様に自然葬を提案していくことが我々の使命だ。という当社代表の強い思いから、2019年に海洋散骨事業をスタートしました。
事業開始に合わせて海洋散骨用に大きさの異なる船を2艇揃え、私たちの店舗に来られるお客様の相談に対応できる体制を作りました。
店舗に相談に来られるお客様が、納得して海洋散骨を選んでいただけるようにお話を聞いて、丁寧に説明することです。各店舗のスタッフは海洋散骨をはじめ自然葬についての知識を十分に持っているので、対応するスタッフがお客様の不安や思いを受け止めて、それぞれのお客様にとって最適な提案をしています。
運航面ではセレモニー中に大きく揺れることがないよう、風と波の様子をみながら操船しています。また、船上での集合写真はできる限り富士山をバックに撮影できるよう船の向きにも気を配っています。
ご主人様の散骨で貸切プランをご利用いただいた奥様のお話ですが、散骨を行なう日が奥様のお誕生日だったそうで、乗船されたご家族がサプライズでケーキを持ってこられたことがありました。みんなで奥様のお誕生日を祝ってから、ご主人の海洋散骨を行ないました。とても和やかな明るい雰囲気だったことをおぼえています。
やまきの海洋散骨をご利用いただく方のほとんどは、葬儀後に気持ちの整理がついてから乗船されることが多く、みなさん楽しくにこやかに、船で沖へ出て広がる景色を楽しんでいます。時折少し涙をこぼし、最後は笑顔で見送る素敵な散骨に立ち会わせていただいてます。
まず店舗があることが大きな特長です。スタッフは海洋散骨アドバイザー、仏事コーディネーター、お墓ディレクターなどの各種資格を持っており、ほとんどの質問にその場でお答えできます。店内には自然葬のご案内と相談スペース、粉骨室があり、立会粉骨にも対応しています。
また、お仏壇のやまきは法令順守を徹底しています。船は散骨用に改装した自社船を使用し、必ず船長・副船長の2名(1級船舶特定免許)以上が乗船します。また航路も届出済で、周辺の漁業関係者との協議を経て海洋散骨を行なっています。店舗スタッフは体験乗船を行なうので、実際に経験した内容をお客様に伝えることができます。
そして最大の特長が駿河湾の穏やかな気候と富士山というロケーションです。自分の散骨は富士山を望む駿河湾で、という多くの方から生前予約の申し込みがあります。
海洋散骨についてご不明な点がありましたら、まずはお気軽にホームページや店舗でご相談ください。やまきのスタッフがきちんとお答えします。必要であれば海洋散骨をはじめ、お仏壇やお墓、樹木葬に至るまで供養全般についてご紹介いたします。
静岡県内のお客様はぜひ店舗へ足をお運びください。のぼりや看板が目印です。
当日はインタビュー前に乗船取材もさせていただきましたが、植野さんや片岡さん、クルーのみなさんが堅苦しすぎず緩すぎず、とてもアットホームな雰囲気で対応されているのが見ていて心地よかったです。
これまで300件以上の海洋散骨を行なってきたお仏壇のやまきは、静岡県で60年以上、お客様に供養のすべてをご提案している企業です。今回お話を聞いて、やまきの海洋散骨が支持されている理由が分かりました。これからもお客様に寄り添った供養を提案していただきたいです。